育成牛における歩行運動時の熱産生量の増加ならびに心拍数と熱産生量の関係

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概要

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ホルスタイン種育成雌牛の歩行運動時の熱産生量（HP）の増加について検討した．トレッドミルを用い，水平歩行と10°の傾斜歩行について，毎分8mから40mまでの4段階の歩行運動をさせ，心拍数（HR）とHPを求めた．HRは佇立時を基準とすると，水平歩行速度20m/分では＋19％，水平歩行速度40m/分では＋79％，傾斜歩行速度20m/分では＋69％，傾斜歩行速度28m/分では＋113％であった．HPは佇立時を基準とすると，水平歩行速度20m/分では＋25％，水平歩行速度40m/分では＋101％であった．傾斜歩行速度20m/分では＋113％，傾斜歩行速度40m/分では＋209％であった．本実験の結果は，水平歩行40m/分までは従来考えられていたよりもHPの値が大きかったが，それ以上の歩行速度や傾斜歩行などの厳しい条件下では，従来の報告よりもHPの値や佇立時に対するHPの増加割合は，もう少し小さいものであると考えられた．
社団法人日本畜産学会の論文
2006-02-25

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