自然寛解した特発性乳び尿の1女児例
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概要
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学校検尿で発見された特発性乳び尿の女児を報告した。学校検尿で血尿,蛋白尿を指摘されてから,乳び尿と診断されるまでに1年3ヵ月要した。その原因の1つは,早朝尿では血尿,蛋白尿,白血球尿が常に認められたが,来院時尿では軽度ないし陰性のためであった。乳び尿の診断には,ウルツマン法による混濁尿の鑑別法とリンパ球の証明法として,Sternheimer染色,Prescott-Brodie染色が有用であった。Tc-99m-HAS-DTPAリンパ管シンチで,右腎盂とリンパ管との交通が明らかになった。非フィラリア性であったが,原因を特定することはできず,特発性乳び尿と診断した。臨床症状はなく,低蛋白血症,腎機能障害もみられなかったため,無治療で,経過観察を行ったところ,4年後に自然寛解した。
- 日本小児腎臓病学会の論文
- 2007-04-15
著者
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森 哲夫
独立行政法人国立病院機構長野病院 小児科
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西村 貴文
独立行政法人国立病院機構長野病院 小児科
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森 哲夫
国立長野病院
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遠山 歓
独立行政法人国立病院機構長野病院 小児科
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島崎 英
独立行政法人国立病院機構長野病院 小児科
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宮澤 寿幸
独立行政法人国立病院機構長野病院研究検査科
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