免疫ブロット法を用いた山口県における猫の犬糸状虫感染調査
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概要
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犬糸状虫抗原を用いた免疫ブロット検査により2000年、11月から2001年8月にかけて、山口県内で飼育されている猫315頭(雄136頭、雌168頭、不明11頭)を対象に犬糸状虫の感染調査をしたところ、19頭(6.0%)が検査陽性と判定された。雄(12頭/136頭、8.8%)は雌(7頭/168頭、4.2%)より陽性率が高かったが有意差は認められなかった(P=0.095)。屋内外を自由行動する猫(11頭/199頭、5.5%)と屋内飼育の猫(5頭/90頭、5.6%)との間の陽性率に有意差は認められなかった(P=0.594)。猫の年齢別では、2歳以下(5頭/117頭、4.3%)、3~6歳(6頭/86頭、7.0%)および7歳以上(7頭/92頭、7.6%)の順に年齢が高くなるとともに陽性率は上昇したが有意差は認められなかった(P=0.559)。東部(7頭/106頭、6.6%)、中部(6頭/123頭、4.9%)、西部(5頭/65頭、7.7%)および北部(1頭/11頭、9.1%)の地域間の陽性率に差は認められなかった。
- 2008-07-20
著者
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早崎 峯夫
山口大学農学部家畜病院研究室
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SONG Kun-Ho
Laboratories of veterinarylnternal Medicine
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早崎 峯夫
山口大学
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Song Kun-ho
Laboratory Of Veterinary Internal Medicine College Of Veterinary Medicine Chungnam National Universi
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勝矢 朗代
山口大学農学部附属動物医療センター研究室
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早崎 峯夫
Chdラボ
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