コロイド包括処理を用いたコロイド粒子の除去法に及ぼす溶液環境の影響
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概要
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アルギン酸のカルシウムによるゲル化を利用し，コロイド懸濁質をアルギン酸カルシウムゲル内に包括させ懸濁系から除去する分離プロセスが提案されている．コロイド包括ゲルは，重力脱水後，さらに圧搾脱水される．圧搾に際し，コロイド粒子はゲルの網目に阻まれ，ゲル内にとどまる．圧搾ケークはその後廃棄される．この新規な分離プロセスに対するコロイド懸濁液の溶液環境の影響を調査した．1.8–12.2のpH範囲では，分離プロセスはpHの影響を受けなかった．懸濁液中にNa+イオンが0.6 mol/L程度存在してもその影響はなく，この分離プロセスが海水程度の塩濃度でも成り立つことがわかった．一方，懸濁液中にCa2+イオンやAl3+イオンのような多価イオンが存在するとアルギン酸溶液と懸濁液の混合を妨害するため，これらのイオンはマスキングする必要がある．
- 2009-03-20
著者
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