Ni-Mo担持触媒との組合せによるPt-Pd担持触媒での Light Cycle Oil の水素化精製
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
硫黄濃度6090 mass ppm，セタン指数26のLight Cycle OilをNi-Mo担持触媒で一次水素化精製した後，Pt-Pd担持触媒で二次水素化精製した。一次水素化精製反応にはシリカ-アルミナ担持Ni-Mo触媒（Ni-Mo/SA）とUSYゼオライト-アルミナ担持Ni-Mo触媒（Ni-Mo/USY-Al）を用いた。Ni-Mo/USY-Alとの組合せはNi-Mo/SA単独に比べて，脱窒素活性やセタン指数などがわずかに優れていることから一次水素化精製触媒としてNi-Mo/SAとNi-Mo/USY-Alとの組合せを選択した。この組合せで得られた硫黄濃度137 mass ppm，セタン指数32の一次水素化精製油をPt-Pd担持USYゼオライト-アルミナ触媒（Pt-Pd/USY-Al）で二次水素化精製し，硫黄濃度5 mass ppm，セタン指数47の二次水素化精製油を得てPt-Pd/USY-Alの高度な水素化精製活性を確認した。上述の一次水素化精製油を用いてPt-Pd/USY-Al単独の寿命試験を実施し，266日の期間にわたり約10 mass ppmの硫黄濃度と約40のセタン指数を得ることができた。
- 2009-03-01
著者
-
吉永 耕二
九州工業大学工学部 物質化学科
-
吉永 耕二
九州工業大学大学院工学研究院物質工学系応用化学科
-
渕上 循
日揮触媒化成(株)触媒研究所
-
吉永 耕二
九州工業大学
-
堀江 隆久
日揮触媒化成(株)触媒研究所
-
高森 裕一
日揮触媒化成(株)触媒研究所
関連論文
- 遷移状態類似体鋳型高分子触媒の分子設計.アミノ酸エステル基質認識加水分解反応
- 分子インプリンティング高分子触媒
- 磁気マーカーを用いた免疫検査システム
- 磁気ナノマーカーを用いた超高感度免疫検査システムの開発
- アルデヒドとトリプトファン残基の選択的反応を利用するタンパク質の着色法
- 磁気ナノマーカーを用いた超高感度免疫検査システムの開発
- 高分子-微粒子系薄膜の調製と構造制御 : コロイド結晶薄膜から単粒子膜まで
- USY型ゼオライト担持Pt-Pd触媒の水素化および水素化脱硫に及ぼすゼオライトのSiO_2/Al_2O_3比および結晶サイズの効果
- Ni-Mo担持触媒との組合せによるPt-Pd担持触媒での Light Cycle Oil の水素化精製
- 単分散な高分子電解質-修飾コロイダルシリカの調製と表面ゼータ電位の制御
- 微粒子の配列制御と発色
- 無機微粒子のポリマー修飾, 分散および機能化
- 大学の法人化と基礎教育・基礎研究
- 有機溶媒中におけるコロイド結晶と固定化
- ポリマー/無機酸化物ハイブリッド微粒子の新展開
- シリカコロイドの表面機能化
- キラルな二核ルテニウム錯体触媒による不斉移行水素化反応(予稿) (〔触媒学会〕第44回触媒討論会特集号)
- ルテニウム(2)およびロジウム(2)キラルホスフィン錯体によるラセミ体アルコ-ル脱水素反応におけるエナンチオ区別機構へのアプロ-チ (触媒討論会特集号)
- 軽油のセタン価向上触媒の動向(重質油からの燃料油製造)
- 軽油のセタン価向上触媒の動向
- カーボンナノチューブ分散エポキシ樹脂コーティングの基礎的検討
- カーボンナノチューブ分散エポキシ樹脂コーティングの基礎的検討
- Development of magnetic immunoassay system using magnetic markers
- 有機溶媒中でのコロイド結晶化と粒子配列体の作製