幼植物期のアカジソにおけるアントシアニン生成向上への青色LEDと蛍光灯の同時照射効果
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概要
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本研究は, 光質をコントロールすることによって幼植物期のアカジソ (Perilla frutescens L.)の総ポリフェノール類, 特にアントシアニン類含量および還元型アスコルビン酸含量を向上させ, 機能性成分を高めた幼植物野菜の生産を目的とした.アカジソ地上部新鮮重量, 総ポリフェノール含量, 総アントシアニン含量および還元型アスコルビン酸含量への青色LEDと昼白色蛍光灯同時照射および近紫外線照射と昼白色蛍光灯同時照射の効果を検討した. その結果, 青色LEDと昼白色蛍光灯の同時照射により, 地上部新鮮重量および総アントシアニン含量が昼白色蛍光灯のみの照射より増加, 近紫外線蛍光灯と昼白色蛍光灯の同時照射により還元型アスコルビン酸の増加が認められた. このことから, 昼白色蛍光灯に加え, 青色光や近紫外線を同時照射する栽培方法はアントシアニンやアスコルビン酸などの抗酸化成分の向上に有効であると考えられる.
- 2009-06-01
著者
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