りんご枝おがくずを培地とした鹿角霊芝の肝機能保護作用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
6週齢ICR雄マウスにりんご鹿角霊芝(AAFGL)を含む飼料を11日間与えた後に,腹腔内に四塩化炭素(CCl4,40μL/kg)を投与した後の肝機能障害緩和効果を検証した.その結果,AAFGL非摂取(対照)群と比べて,AAFGL摂取群の肝機能指標酵素活性の上昇は抑えられ,血清TNF-α濃度は低くなる傾向にあった.また,肝臓トリグリセリド濃度も同様の傾向を示した.肝臓過酸化脂質濃度は対照群と比べてAAFGL摂取群は有意に低くなり,反対に,トコフェロール濃度は高くなった.赤血球抗酸化酵素の中でも,カタラーゼとグルタチオンペルオキシダーゼ活性は対照群と比べてAAFGL摂取は高い傾向にあった.このように,CCl4によって誘導される肝機能障害と生体内抗酸化システムの変動はAAFGLの摂取で制御できる可能性が示唆された.
- 2008-08-15
著者
-
齋藤 三季
弘前大学農学生命科学部
-
戸羽 隆宏
弘前大学農学生命科学部
-
柴田 浩夫
機能性食品開発センター
-
長田 恭一
明治大学農学部
-
戸羽 隆宏
弘前大学農学生命科学部生体機能工学講座
-
戸羽 隆宏
弘前大学農学生命科学部 応用生命工学科
関連論文
- りんご枝おが屑を利用した鹿角霊芝の脂質代謝調節作用
- りんご枝おがくずを培地とした鹿角霊芝の肝機能保護作用
- エゼチミブによる酸化コンステロールの有害作用の低減効果
- Vibrio vulnificus の抗生剤感受性に与える鉄の影響
- 中耳炎および敗血症例から分離されたVibrio vulnificusのPCR法による同定
- 乳酸菌における細胞付着の分子機構 (平成15年度酪農科学シンポジウム講演内容)
- 乳酸菌によるanti-adhesion therapyの可能性 (特集 21世紀に向けての獣医学--微生物学からのアプローチ)
- 酪農乳酸菌の分類と同定における最近の進歩
- 乳酸菌によるanti-adhesion therapyの可能性
- 菌体タンパク質が関与するBifidobacterium属の細胞外マトリックスタンパク質への付着 : 微生物
- 雪室を使用した食品素材の貯蔵に関する基礎調査
- 酸化コレステロールと脂質代謝の変動 : 動物性加工食品の偏食には注意を
- りんご未熟果実由来ポリフェノール摂取による肥満予防作用
- りんご未熟果実由来ポリフェノール摂取による肥満予防作用