国産ブロイラー正肉の価格変動に関する先物市場上場適性
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概要
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国産ブロイラー正肉の価格変動に関して,先物市場への上場適性を検討した.1989年10月から1996年9月まで,米国先物市場で取引された全農産物の出来高を計算した.1988年1月から1995年12月まで,国内先物市場上場農産物6商品と米国シカゴマーカンタイル取引所(CME)上場畜産物4商品の当限価格,および国産ブロイラー正肉価格に関して,価格変動係数(%/年)を計算した.1992年1月から1995年12月まで,国内農産物6商品の出来高(枚/年)を計算し,価格変動係数(%/年)との回帰分析を行った.(1) 米国の先物市場で,畜産物は安定的に取引されてきた.(2) 国産ブロイラー正肉の平均価格変動係数(%/年)は,国内農産物6商品とCMEブタ関連2商品より小さいが,CMEウシ関連2商品より大きかった.(3) 国産ブロイラー正肉のもも肉とむね肉は,価格変動と,回帰式(P<0.05)から得られた先物市場に上場された場合の出来高から,先物市場上場の適性を有すると考える.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
- 1998-02-25
著者
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