有限差分法・大変位解析による地すべりシミュレーションの適用性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地すべり現象は, すべり面を挟み移動層 (地すべり土塊) と不動層の間での相対的なずれ運動が継続する現象である。地すべり土塊の移動現象を数値解析により実際的に再現するには, すべり面でのずれ運動, すなわち, 相対変位が大変位となるまで継続する現象を安定してシミュレートできる手法を適用することが有効である。本研究では, 動的陽解法で定式化した有限差分法の地すべり移動解析への適用性について検討した。そして, この手法を, 地すべり崩壊に至った斜面および再滑動型地すべりが発生している斜面に適用し, それぞれの斜面の特徴的な現象をほぼ再現することができた。
- 社団法人 日本地すべり学会の論文
- 2008-03-25
著者
-
山田 正雄
国土防災技術株式会社
-
中川 光雄
株式会社地層科学研究所 防災・環境事業グループ
-
山田 正雄
国土防災技術株式会社 技術本部
-
中川 光雄
株式会社 地層科学研究所 大阪事務所
-
中川 光雄
株式会社地層科学研究所
関連論文
- FEMによる地すべり解析の基礎理論
- 地下水流動と地すべり変動の特徴について
- 合理的な接触判定法に基づく3次元個別要素法による落石・岩盤崩落シミュレーション
- 中国・四川大地震における斜面災害の調査報告
- 2007年9月台風9号により群馬県南牧村で発生した土砂災害
- 鳥取県西部地震による落石・岩盤崩壊の発生状況と復旧対策事例
- 2007年台風9号により群馬県で発生した大規模地すべり
- 現場引抜き試験による拡孔支圧型アンカーの支持機構に関する考察
- 合理的な接触判定法に基づく3次元個別要素法による落石・岩盤崩落シミュレーション
- 四川〓川大地震による斜面災害に関する調査報告
- 〓川大地震による映秀鎮地区の道路のり面構造物の損壊調査
- 講座を終えるにあたって
- 四川〓川大地震による斜面災害に関する調査報告
- 2008年5月に四川省〓川で発生した大地震(第二報)
- 地盤内線亀裂を考慮した3次元FEM浸透流解析 : 塩の山地すべり地区を例として
- 2008年5月に四川省〓川で発生した大地震(第一報)
- 亀裂等水文地質構造を反映した3次元FEM浸透流解析による地下水排除工の効果判定 : 大平地すべり地区を例として
- 有限差分法・大変位解析による地すべりシミュレーションの適用性
- 講座を始めるにあたって
- 講座を終えるにあたって
- 監視と予測
- 阿津江地すべりの地すべり機構
- 地すべりGISのシステム構築
- 地すべり解析における有限要素法の利用 第13回 : 4. FEMの地すべり解析への適用例
- 山腹斜面崩壊に関する物理モデルの適用について--昭和57年長崎豪雨災害地例
- 地すべり地における土質・岩石試験結果について
- 三波川変成帯に属する泥質片岩内に形成されたすべり面
- 岩屑なだれのメカニズムに関する基礎的研究
- 中国甘粛省への学術交流・舟曲県土石流災害報告
- 大規模地震による雲仙溶岩ドームの高速岩盤崩壊シミュレーション
- 地すべり地における土質・岩石試験結果について