都市下水処理施設における細胞数あたりの最大硝化速度の変動とその要因
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概要
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The numbers of ammonia-oxidizing bacteria (AOB), Nitrospira and Nitrobacter in a municipal wastewater treatment plant were examined for five months using a real-time PCR quantification technique. The numbers of AOB and Nitrospira were in the ranges of 3.8×1010-2.0×1011 and 4.7×1010-1.6×1011 cell · l-1, respectively. Additionally, the fractional percentages against the number of eubacteria were in the ranges of 2.1-7.6 and 2.6-7.0 %, respectively. Nitrobacter was less than 1 % as common as Nitrospira. On the other hand, the maximum ammonia- and nitrite-oxidizing rates obtained from aerobic batch tests ranged from 0.08 to 0.41 and from 0.10 to 0.27 mmol-N · l-1 · hr-1, respectively. No correlation between cell number and maximum rate was observed. The maximum cell-specific ammonia- and nitrite-oxidizing rates were then estimated to be in the range of 0.53-5.6 and 1.2-5.4 fmol-N·cell-1 · hr-1, respectively. In other words, even in the same wastewater treatment plant, these maximum cell-specific rates were not unique. To explore the factors controlling the maximum cell-specific ammonia-oxidizing rate, the relationship with in situ ammonia-oxidizing activity per cell was investigated. A fairly good correlation was obtained. The result indicates that the amount of ammonia oxidized per cell controls the maximum cell-specific ammonia-oxidizing rate and is the primary contributor to the variation. Meanwhile, the maximum cell-specific nitrite-oxidizing rate responded to the increase in the maximum cell-specific ammonia-oxidizing rate when the number of Nitrospira was less than that of AOB.
- 社団法人 日本水環境学会の論文
- 2007-12-10
著者
-
中村 摩理子
大阪大学大学院工学研究科
-
辻 幸志
山梨大学大学院医学工学総合教育部
-
藤田 昌史
茨城大学工学部都市システム工学科
-
味埜 俊
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
赤司 昭
(株)神鋼環境ソリューション
-
藤田 昌史
茨城大学 工学部
-
竹田 尚弘
(株)神鋼環境ソリューション 技術開発本部
-
藤田 昌史
山梨大学大学院 医学工学総合研究部
-
味埜 俊
東京大学大学院工学系研究科
-
藤田 昌史
山梨大学大学院 医学工学総合研究部 土木環境工学科・環境動態研究室
-
皆川 美絵
(株)神鋼環境ソリューション
-
味埜 俊
東京大学新領域創成科学科
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