蒸気ホールドアップ補償型エブリオメータによる水溶液系のNRTLパラメータの決定
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概要
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蒸留を用いた溶剤リサイクルプロセスを検討する際に,NRTL式などの活量係数式が広く使われているが,実際的に重要な水溶液のパラメータは必ずしも多くはないのが現状である.水溶液系は条件によっては2液相を形成するため,その実験的決定は必ずしも容易ではない.本研究は,2液相系にも適用できるように,既往のホールドアップ補償型エブリオメータの改良を行い,均一共沸系である2-プロパノール+水系と不均一共沸系である2-ブタノール+水系,および気液平衡データが報告されていなく不均一系である水+酢酸n-ペンチル系の圧力40.00–98.66 kPa中の6圧力における沸点を測定し,得られた沸点データよりNRTLパラメータの決定を行った.また,気液平衡と相互溶解度の測定値が存在する2-ブタノール+水系については,測定した沸点データと相互溶解度データを用いたNRTLパラメータの決定を試みたところ,沸点データのみから決定した場合に比べ相互溶解度の実測値に近い値となった.今回測定を行った水+酢酸n-ペンチル系のNRTLパラメータは,これまでに気液平衡の測定データが報告されていないため,有用であると考えられる.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2007-09-20
著者
-
宇野 繁理
日本大学理工学部物質応用化学科
-
松田 弘幸
日本大学理工学部物質応用化学科
-
栗原 清文
日本大学理工学部物質応用化学科
-
栃木 勝己
日本大学理工学部物質応用化学科
-
越智 健二
日本大学理工学部 物質応用化学科
-
越智 健二
日本大学理工学部
-
栃木 勝己
日本大学理工学部 物質応用化学科
-
栃木 勝己
日本大学理工学部
-
松田 弘幸
日本大学理工学部
-
栗原 清文
日本大学理工学部工業化学科
-
栗原 清文
日本大学理工学部
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