最大下肢伸展筋力および生活機能と30秒椅子立ち上がりテストの関連性
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概要
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30秒椅子立ち上がりテスト(以下,CS-30テスト)は,障害者や低体力者にも適用できる可能性があるが今までに実施した報告は少ない。そこで介護予防筋力向上トレーニング事業参加中の高齢者を対象に,CS-30テストと最大下肢伸展筋力と生活機能の関連性について検討した。測定実施時には支障となる関節痛や運動中止基準の自覚・他覚症状は見られず,安全に施行できた。結果,下肢最大筋力とCS-30テストは有意な正の相関を認めた(r=0.90,p<0.05)。また,老研式活動能力指標を用いた生活機能と有意な関連性は見られなかった(手段的自立 r=0.45,知的能動性 r=0.11,社会的役割 r=0.07)。高齢者の身体能力は個人差が大きく,また,今回は対象者が少ないが,虚弱高齢者に対する施行方法およびリスク管理の確認として今回の測定・調査は有用であったと思われる。
- 2007-05-20
著者
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