肝細胞癌に対する Transcatheter Arterial Chemoembolization (TACE) におけるIVR-CTの有用性について : IVR-CT使用TACEと非使用TACEの比較検討
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概要
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肝細胞癌に対する診療は，近年，機器の進歩や治療手技の発展により，その診断，治療ともに進歩が著しい．血管撮影装置とCT装置を組み合わせたインターベンショナルアンギオCTシステム（以下，IVR-CT）は，アンギオCT（CT during arterio-portography, CTAP/CT during hepatic angiography, CTHA）による診断面と，Transcatheter Arterial Chemoembolization（以下，TACE）の治療補助の面から有用性が期待されるが，その成果についての報告は少ない．今回，我々は同時期に同一施設の単独の術者により行ったTACEについて，IVR-CT使用群と非使用群の治療後残存率，無再発生存期間をretrospectiveに比較し，IVR-CTの有用性を検討した．その結果，両群の治療後治癒率は同等であり，無再発生存期間は，IVR-CT使用群301日，非使用群243日であったが，有意差はなかった．4結節以上の症例では，IVR-CT使用群の無再発生存期間は214日，非使用群116日に比べて，統計学的に有意に長かった．以上の結果から，IVR-CTはTACEの治療成績を向上させる有効な方法と考えられた．
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2007-12-25
著者
-
森安 史典
東京医科大学消化器内科
-
平良 淳一
東京医科大学内科学第四講座
-
杉本 勝俊
東京医科大学内科学第四講座
-
目時 亮
東京医科大学内科学第四講座
-
堀部 俊哉
東京医科大学第4内科
-
森安 史典
東京医科大学 消化器内科
-
森安 史典
東京医科大学 内視鏡センター
-
森安 史典
東京薬科大学 臨床薬理学
-
工藤 幸正
東京医科大学消化器内科
-
釜本 寛之
東京医科大学消化器内科
-
宮原 健夫
東京医科大学消化器内科
-
森安 史典
武蔵野赤十字病院 消化器科
-
堀部 俊哉
東京医科大学消化器内科
-
堀部 俊哉
武蔵野赤十字病院 消化器科
-
古市 好宏
東京医科大学 消化器内科
-
釜本 寛之
東京医科大学 精神医
-
古市 好弘
東京医科大学消化器内科(第4内科)
-
目時 亮
東京医科大学消化器内科
-
平良 淳一
東京医科大学消化器内科
-
杉本 勝俊
東京医科大学消化器内科
-
杉本 勝俊
東京医科大学八王子医療センター 消化器内科
-
森安 史典
東京医科大学医学部第4内科
-
森安 史典
東京医科大学内科学第四講座
-
宮原 健夫
東京医科大学内科第4講座
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