プロピレンの気相酸化反応生成物の迅速定量分析法
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概要
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プロピレンオキシド合成触媒の迅速探索のための分析方法として,プロピレンの気相酸化反応における生成物の定量を,二つの検出器を備えた1台のガスクロマトグラフにより,プレカット法とカラムスイッチング法を組み合わせたシステムを用いることで迅速かつ簡便に行う方法を確立した。本方法により反応ガス中に含まれるC3含酸素化合物(プロピレンオキシド(PO),プロピオンアルデヒド,アセトン,アクロレイン)を始め,炭化水素(プロピレン,プロパン,エチレン,エタン),一酸化炭素,二酸化炭素,酸素を同時に30分以内で単離定量することができた。また,実際に種々の温度条件での触媒活性試験を行い,短時間で連続して分析を行うことができたことから,本方法がPO合成用触媒探索における触媒性能の迅速評価に有用であることが確かめられた。
- 2006-05-01
著者
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高橋 厚
産業技術総合研究所
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高橋 厚
(独)産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門
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濱川 哲康
(独)産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門
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藤谷 忠博
(独)産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門
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高橋 厚
(独)産業技術総合研究所環境化学技術研究部門
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