セマフォリンによる免疫応答制御
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
セマフォリン分子群は従来神経ガイダンス因子として知られてきたが，近年，免疫系においても種々のセマフォリン分子が発現していることが明らかになってきている．例えば，Sema4D (CD100）はCD72を介してB細胞や樹状細胞を活性化する．Sema4AはT細胞プライミングおよびTh1/Th2制御に関与している．その他のセマフォリン分子やその関連分子も，免疫応答において重要な役割を担っていることが次第に明らかになりつつある．本稿では，免疫活性を有する「免疫セマフォリン分子」についての最近の知見を紹介する．
- 日本臨床免疫学会の論文
- 2005-06-30
著者
-
水井 理之
大阪大学微生物病研究所分子免疫制御分野
-
熊ノ郷 淳
大阪大学微生物病研究所分子免疫制御分野
-
熊ノ郷 淳
大阪大学微生物病研究所
-
水井 理之
大阪大 微生物病研
-
熊ノ郷 淳
大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学
-
熊ノ郷 淳
大阪大 微生物病研
関連論文
- 樹状細胞とT細胞の相互作用におけるTim分子の役割 (特集1 樹状細胞とT細胞の相互作用)
- Tim,Semaphorin分子とTh1細胞/Th2細胞の分化
- セマフォリンによる免疫応答制御
- セマフォリンと自己免疫
- 免疫系におけるセマフォリン分子CD100/SEMA4Dの機能 (免疫調節の分子機構)
- 免疫セマフォリンを介した免疫応答機構の解析
- Special Review 免疫セマフォリン
- 免疫応答におけるセマフォリン分子の役割 : Sema4A によるT細胞活性化およびTh1/Th2分化制御
- 樹状細胞によるT細胞の活性化とセマフォリン (特集1 樹状細胞とT細胞の相互作用)
- セマフォリンと免疫応答の制御
- 免疫セマフォリンを介した免疫応答制御機構 (免疫研究の最前線--高次複雑系免疫システムの包括的理解をめざして) -- (リンパ球活性化・細胞死のシグナル制御)
- リンパ球セマフォリン分子CD100のCD72を介した免疫応答の制御機構 (免疫調節の分子機構)
- セマフォリンと多発性硬化症 (第1土曜特集 最新免疫研究Update--免疫システム研究から免疫疾患の病態制御・治療へ) -- (自己応答性の制御と自己免疫疾患治療)
- 悪性腫瘍に対するWT1ペプチドワクチン治療 : 特に, 造血器腫瘍に焦点をあてて
- セマフォリンによる免疫細胞の移動制御
- 4型セマフォリンによる好塩基球制御 (特集 マスト細胞・好塩基球の活性化と制御)
- SL4 セマフォリンによる免疫制御 : 疾患への関与を中心に(特別講演4,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- セマフォリンによる免疫制御
- セマフォリンによる免疫制御とアレルギー疾患
- P-373 気管支喘息,好酸球性副鼻腔炎を先行したIgG4-Mikulicz病の一例(膠原病の臓器障害と治療,ポスター発表,一般演題)
- EL14 セマフォリンによる免疫制御 : セマフォリンは疾患の鍵分子(教育講演14,第62回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- W3-1 HLA class II拘束性WT1特異的T Cell Receptor遺伝子導入によるヘルパー活性とキラー活性を有するCD4+T細胞の作製