ビワがんしゅ病抵抗性遺伝子(Pse a)と連鎖するDNAマーカーの開発

概要

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ビワがんしゅ病抵抗性遺伝子と連鎖するDNAマーカーを開発するために, '陽玉'×74-1737のF_1集団から抵抗性とり病性のDNAバルクを設計し, 2390種類のプライマー(セット)を用いて検討した.その内, OPAY02とOPAY16を組合わせたプライマーセットは, 抵抗性遺伝子と連鎖する857bpのDNA断片を増幅した.このRAPDマーカーと集団との組換え価は, 1.1%(LOD値23.7)であった.さらに, このRAPDマーカーをSTS化し(STS-Psealaマーカー), 同様の集団で検定を行った結果, DNAマーカーとしての特異性は失われなかった.また, '福原早生'×'白茂木'のF_1集団との組換え価は, 9.3%(LOD値13.2)であった.ビワの40品種・系統を供試してSTS-Psealaマーカーによるビワがんしゅ病抵抗性の検定を行ったところ, 88%の品種・系統で接種試験と一致したことから, 本マーカーはビワがんしゅ病抵抗性育種に有用であると示唆された.
園芸学会の論文
2005-07-15