母性看護外来実習における看護学生の学びの検討

概要

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S学院短期大学の看護学生は, 高度, 急性期医療を中心とした総合病院で臨地実習を行っている。母性看護学では, 妊, 産, 褥婦およびその家族を理解し, 対象に応じた看護ができる能力を養うことを実習目的としている。しかし, 母体搬送やNICU入院の児を持つ母親などと接する機会が多いため, 学生は, 正常な経過をたどる妊婦とかかわりを持つことがほとんどできず, 実習目的の達成が難しい状況にある。学生にとって外来実習は, 正常な経過をたどる妊婦と接することのできる臨地の場である。また, 継続看護や, 婦人科疾患を持つ患者とのかかわりから産, 婦人科外来の特徴を知ることができる。今回, 今後の外来実習の学習指標とする目的で, 外来実習を終了し, 同意の得られた97名の学生の質問紙調査および, レポート分析を行った。その結果, 学生は短時間でも楽しく学び, 外来実習の必要性を感じていた。また, 「妊婦のおなかに触って感動した」「目的意識を持つことの大切さ」や, 「確実な知識, 技術を持って実習に臨むことの大切さ」を記述していた。さらに, 「患者とのコミュニケーション」「家族とのかかわりの大切さ」などについて学び「自分自身への課題がみつかった」「外来から病棟への継続の重要性」について理解を深めていた。
日本母性衛生学会の論文

母性看護外来実習における看護学生の学びの検討

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