機械振動についての設計プロセス実践講座の試行
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概要
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製造業における教育では,実務により役立てるために,実際の設計手順を学習し,それを実践する講座が必須である.技術の基礎を理解しても,それを設計に適用するのは難しい.この理由は,設計は解析ではなくシンセシスであるためで,シンセシスを教えることが重要である.<BR>従来,振動技術を教える講座の多くは解析の手順を中心として教えていたために,学習後も実務の設計が出来ない者が多かった.そこで,解析の手順とは逆のシンセシスの手順で講義と,実製品について対象の製品をモデル化して,最適な振動系を設計する演習を行うようにした.また,この過程で手計算,シミュレーション,実験CAEを臨機応変に駆使することにより効率よく行う.このような設計プロセスを実行する演習を行う講座を企画し開講した.この講座を2回開講した結果<BR>(1)実製品を例にとっての実習であったので、実務に大変近く,理解しやすかった.<BR>(2)理論(計算),実験,シミュレーションの3点を比較したことが,その製品に対する振動の考え方を具体的に学べ,理解しやすかった.<BR>など受講者から高い評価を受け,ほぼ狙い通りの反応が得られた.
- 社団法人 日本工学教育協会の論文
- 1999-09-30
著者
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