気温の確率予報を用いたリスク・マネジメント
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概要
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気象情報を用いたリスク・マネジメントの研究は米国を中心に進んでいる.立平(1999)はこれを紹介しながら気象情報の高度利用の道筋を説いている.気象情報を社会の福祉のためにどう有効利用するか,その研究と実践は今後急速に進むものと思われる.逆にまた,そこから気象情報に求められる要件(予報要素や予報のタイプなど)も明らかになってくるはずである.本論では,気温の確率予報を用いたリスク・マネジメントの定量化を試みた.例として取り上げたのは,電力会社の需給運用業務である.この場合,リスクは気温予報の不確実性によって生じる.リスクをコスト/ロス・モデルにもとづいて定量化した.意思決定がコントロールする因子を発電予備力の大きさとし,意思決定は気温の確率予報を用いて行われるものとした.コスト/ロスのうち気温予報の不確実性にかかわる部分をマージナル・ロスと呼び,これを意思決定の成果の指標とした.検討した事例では,マージナル・ロスの25%程度をセーブできることが示された.
- 2003-03-31
著者
関連論文
- 「Completing the Forecast : Characterizing and Communicating Uncertainty for Better Decisions Using Weather and Climate Forecasts」, National Research Council著, The National Academies Press, 2006年, 112頁, 25.88ドル, ISBN-13:978-0-309-10255-1(本だな)
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