CDDPが誘因と考えられたSIADHを発症した消化器癌FP療法の2例
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概要
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(症例1)68歳の女性.食道癌(Stage IV)に対し,FP療法(5-FU : 750mg/day × 5days,CDDP : 80mg/day×1day)を施行した.第5病日目に,意識障害・痙攣および低Na血症(109mEq/L)を認めSIADH(ADH不適合分泌症候群)と診断した.(症例2)60歳の女性.膵頭部癌(Stage IV_A)に対し,FP療法(5-FU 250mg/day 持続動注・CDDP 10mg動注週3回投与)を4クール施行後,Grade 4 の骨髄抑制,低Na血症(123mEq/L)を認めた.尿中Na 125mEq/L,1日尿Na 525mEq/day, 血中ADH 7.9pg/mLであり,SIADHと診断した.SIADHの早期発見・治療には頻回な血清Na値の測定が有用であると考えられた.消化器固形癌領域でCDDPが誘因と考えられたSIADHの発症例はこれまで報告がなく,発症機序なども不明である.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2004-09-01
著者
-
高林 有道
田附興風会北野病院外科
-
金井 陸行
田附興風会医学研究所北野病院消化器外科
-
内田 洋一朗
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
木下 浩一
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
田中 具治
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
金井 隆行
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
田野 龍介
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
木下 浩一
熊本大学消化器外科
-
高林 有道
田附興風会医学研究所北野病院消化器外科
-
高林 有道
田附興風会医学研究所北野病院外科
-
木下 浩一
熊本大学 消化器外科
-
木下 浩一
熊本大学 大学院医学薬学研究部消化器外科学
-
内田 洋一朗
田附興風会北野病院外科
-
田中 栄治
熊本赤十字病院 外科
-
田中 具治
田附興風会医学研究所北野病院 外科
-
田中 栄治
熊本赤十字病院 外科第2外科
-
木下 浩
田附興風会北野病院外科
-
田中 具治
京都大学消化管外科
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