気液二相流数値解析における物質収支補正法

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概要

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有限体積法は，計算速度と安定性の向上のため，気液二相流数値解析に数多く用いられてきた．しかし，有限体積法は，計算セルごとの収束計算を行うため，流れ場全域における物質収支を取りにくいことが知られている．そこで，単相流では，流れ場全領域で生じた物質収支の誤差を，速度場に応じて補正する方法が用いられている．しかし，気液二相流の場合は，気泡および液相の両者に速度が存在し，互いに関連している．さらに，ボイド率分布と液相速度が密接に関連している．従って，速度場により気液両相を含む物質収支の誤差を補正することができない．この気液二相流の物質収支誤差は，特にボイド率が5%未満である気泡流においては，流れ場に大きな影響を及ぼす．そこで，本研究は，この物質収支で生ずる誤差の補正法を改善するため，ドナーアクセプター法を応用し，より精度の高い数値解析を行う方法を提案した．
社団法人　化学工学会の論文
2003-01-20

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