旋回流型噴霧燃焼器における内部EGRの効果

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概要

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本報では，旋回流型噴霧燃焼器の保炎板形状を工夫することで内部EGR（排ガス再循環）を促進し，噴霧燃焼器からの窒素酸化物の浄化特性に及ぼす影響を保炎板なしの場合と比較検討を行った．保炎板の形状はいくつか試作した中から，三角形の屋根型フィンを有する保炎板を用いた．その結果，保炎板なしの場合に形成される火炎は燃焼筒内の比較的中心軸周辺に集中するが，保炎板を設置した場合には火炎が半径方向に広がって燃焼筒壁まで均一な火炎が形成された．また，保炎板による内部EGR効果が促進され，燃料と燃焼用ガスとの混合が改善されて火炎長さが保炎板なしの場合の約1/2に短縮された．さらに，高温かつ低酸素濃度のEGRガスが主燃焼領域に循環するので低酸素燃焼となることから，燃焼ガス温度の低下を招くことなく窒素酸化物の排出を低減することができた．
2002-11-20

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