2-(ペルフルオロオクチル)エタノールとジシクロペンタジエン付加物のヒドロキシル化およびそのアミノアルキド樹脂塗料への応用
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概要
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ポリマーへのペルフルオロオクチル基の導入と, その塗料組成物への応用について, 次の順序で研究した。<BR>1) 8 (9) - [2- (ペルフルオロオクチル) エトキシ] トリシクロ [5.2.1.0<SUP>2,6</SUP>] デカ-3, 4-エポキシドのジオキサン溶媒中での塩酸との反応, 触媒BF<SUB>3</SUB>存在下での過剰のメタノール中での反応によって, 高収率, 高純度に各々相到するヒドロキシ化合物が得られた。<BR>2) 前記ヒドロキシ化合物とイソホロンジイソシアナート等モル反応により, 2種類の変性剤を合成した。<BR>3) 変性剤の短油長アルキド樹脂への添加, 加熱でアルキド樹脂のヒドロキシ残基とイソシアナートの反応は完結した。<BR>4) ペルフルオロオクチル変性アルキド樹脂とブチル化メラミン樹脂からアミノアルキド樹脂塗料組成物を調整し, 造膜, 焼付処理して, 接触角および動的粘弾性を測定した。<BR>結果は次の様になった。<BR>(A) 未変性アミノアルキド塗膜の接触角が80〜85度に対し, ペルフルオロオクチル約2wt.%含有の変性アミノアルキド膜でも, 110度程であった。<BR>(B) 変性アミノアルキド塗膜のTgは, 架橋密度の減少にもかかわらず, 上昇した。変性剤はペルフルオロオクチル基と脂環構造のつり合いが良く, 優れたものであった。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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