外国語指導助手は日本人英語教員との職場での関係をどう認識しているか
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概要
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日本の外国語教育(英語教育)の改善,地域レベルの国際化の促進を意図して1987年に始まったJETプログラムには,近年二つの大きな変化が表れてきている。一つは,このプログラムによる外国青年(その大半は外国語指導助手,ALT)の招致人数の漸減であり,今一つは改訂された学習指導要領による小学校における外国語活動の必修化の流れによるALTに対するニーズの高まり,である。こうした環境変化の中で,ALTと日本人教員(英語科教員及び学級担任)との相互理解という問題は,これまで以上に重要となってこよう。筆者らは,過去においてALTと日本人英語科教員の相互理解に関わる課題を質問紙調査等を通して行ってきた(Tsuido 1997, Otani & Van Loh 1998, 築道2000)。いずれの調査からも10年以上が経過した。そこで,過去の質問紙調査における主要な質問項目と上述の新たな変化要因を質問に取り込んで,中国地方のA県のALTに質問紙調査を2010年11月に実施した。68名のALTのうち,38名から有効回答を得た。本稿では,ALTの役割,仕事への満足度、10の葛藤場面に対するフラストレーションの程度、小学校と中学校との違いに関する認識等を中心に質問紙調査に対する回答を分析する。また,自由記述にみられる問題や解決策を質的に検討し,教員研修等においての改善策を提案する。
- 広島大学外国語教育研究センターの論文
著者
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