福岡脳卒中データベース研究
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概要
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社会の高齢化に伴い脳卒中の発症は増加の一途をたどっており,脳卒中予防の対策強化や医療の充実が急務である.しかしながら,脳卒中診療の根拠となるべきエビデンスの多くは欧米諸国の研究に由来しており,わが国においても脳卒中に関する大規模な臨床研究システムの確立が急務である.我々は,共通の診断基準や治療方針のもとに福岡県の脳卒中基幹病院を対象施設とする多施設共同脳卒中データベースを構築した.福岡脳卒中データベース研究(FukuokaStrokeRegistry;FSR)は,発症7日以内の脳卒中患者の臨床情報,血漿,ゲノムを収集するとともに退院後の予後調査を行うコホート研究である.本研究は急性期脳卒中患者の発症登録による病態分析と要因解明を行うとともに治療成果の評価につながる研究を行い,本邦における脳卒中医療の基盤となるエビデンスを構築することを目的としている.
- 2011-10-25
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