アルコール依存症者と家族の関係再建の意義 : 事例分析を通して
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概要
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断酒が継続していても、アルコール依存者と家族の間には、しばしば強い緊張感が漲っている。問題は、「働きかけ」と「応答」がかみ合っていないところにあるというのが本稿の仮説である。両者はわかりあうことを求めながらも、かみ合わないコミュニケーションのために葛藤を呈している。よって関係の再建を目指すところは、双方のニーズが満たされる「かみ合うコミュニケーション」が展開できる関係をいかにつくるかにあると考える。 そこで、自験例の事例分析を通して「働きかけ」と「応答性」がかみ合っていないために葛藤を呈した状態から脱し、「かみ合う関係」を創造できた要因を導き出すことを試みた。また、関係を再建するということにどんな意義があるのか考察した。
- 大分大学大学院福祉社会科学研究科の論文
大分大学大学院福祉社会科学研究科 | 論文
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