生涯発達福祉論の基本的課題について
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概要
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福祉の根源的課題を「人の生活」に発生する「問題状況」に探る場合,身体的生活に発生する「障害」・社会的生活に発生する「貧困」・こころの生活に発生する「疎外」が浮き彫りにされる。これらの問題に社会構成員が「自分たち全体の課題」としてどの水準まで了解するかが社会福祉のありようを方向づける。今日の日本の社会福祉は,障害や貧困について一定の了解に達している。疎外についても,認識を深めようとする傾向がうかがわれる。ただ,これらの問題を社会的に生きる一個人の「生活世界」とその時間的経緯(展開)としての生涯(ないし生活史)に視点を置いて総合的に把握しようとする課題意識はまだ希薄である。この点に留意し,意識的に人の生涯とそこに折々たち現われる障害・貧困・疎外などの諸問題の解決を課題に「生涯発達福祉論」を試みる。
- 大分大学大学院福祉社会科学研究科の論文
大分大学大学院福祉社会科学研究科 | 論文
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