中国における新型肺炎問題の経済的・社会的影響
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概要
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2003(平成15)年春,中国で発生した新型肺炎は確定的な治療法が開発されないままに,世界各国に広がり,人や物資の移動に混乱をきたした。特に,中国は患者の発生,死亡者の発生において群を抜いていた。その背景には中国における経済発展と情報管理の問題が関わっている。経済発展を鈍化させまいと情報を伏せたことである。だが,情報未公開は逆に罹患者を増大させ,中国への人の移動を停滞させ,結果的に中国経済の発展を一時的にせよ,鈍化させた。こうした見地に立つと,新型肺炎は,単に新型ウィルスによる天災の発生というに留まらず,公的機関による情報管理責任など,人災としての社会的課題が問われる問題でもある。
- 大分大学大学院福祉社会科学研究科の論文
大分大学大学院福祉社会科学研究科 | 論文
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