映画時評(21)映画には、撮ってはならない被写体というものが、いまなお存在している--ペドロ・コスタ監督『何も変えてはならない』
スポンサーリンク
概要
著者
関連論文
- 映画時評(21)映画には、撮ってはならない被写体というものが、いまなお存在している--ペドロ・コスタ監督『何も変えてはならない』
- 随想(第13回)十二月七日という世界史的な日付が記憶によみがえらせた、ある乗馬ズボン姿の少年について
- 映画時評(17)高い樹木のかたわらをパトロールする兵士たちは、どのように生き、語り、死ぬのか--マノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』
- 映画時評(23)あえて「馬鹿馬鹿しさ」に徹したこの高度なご都合主義は、まったくもって爽快である--ジェームズ・マンゴールド監督『ナイト&デイ』
- 映画時評(20)久方ぶりに、人は映画という名の奇蹟に立ち会い、慄然とする--ホセ・ルイス・ゲリン監督『シルビアのいる街で』
- 映画時評(15)映画の亡霊と見まがうばかりでありながら、これもまた滅法面白い--クリント・イーストウッド監督『インビクタス/負けざる者たち』
- 随想(第12回)「中秋の名月」が、十三夜と蒸気機関車と人力車の記憶をよみがえらせた夕暮れについて
- 『ピストルズ』と形式性の追求--壮大なる巨編に隠された秘密とは? フィクションのリアリティー、言葉の限界を語る 対談 蓮實重彦+阿部和重
- 徹底討議 タランティーノ、あるいは努力する天然 (特集 タランテイーノ--『イングロリアス・バスターズ』の衝撃)
- 映画時評(18)よくできたごく普通の映画の二十一世紀には稀な貴重さについて--ジョニー・トー監督『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
- 対談 バブルの崩壊、金融危機、政権交代……くり返される悲喜劇 「空白の時代」以後の二〇年
- 映画時評(16)いたるところに既視感が漂っているが、それはいささかも不快でない--ジェームズ・キャメロン監督『アバター』
- 映画時評(24)あれこれ文句はあるが、ここにははっとする瞬間がまぎれもなく捉えられている--アルノー・デプレシャン監督『クリスマス・ストーリー』
- 映画時評(25)海と黄金の彼方に、HDカムで撮られた最も美しい女性のクローズアップが浮上する--ジャン=リュック・ゴダール監督『ゴダール・ソシアリスム』
- 映画時評(22)その図々しくも大胆不敵な演出には、ひたすら呆気にとられるしかない--マノエル・デ・オリヴェイラ監督『ブロンド少女は過激に美しく』
- 映画時評(19)何台もの黒塗りの高級外車の艶やかなボディーが、作品の空気を決定する--北野武監督『アウトレイジ』
- 映画時評(14)寡黙で俯き気味のユキの横顔は、まるでギリシャの女神のように、見る者をふと「永遠」と向かいあわせる--諏訪敦彦 イポリット・ジラルド共同監督『ユキとニナ』
- 映画時評(13)ここでの褐色の砂塵と白い吐息は、艶めかしいまでにリアルである--マイケル・マン監督『パブリック・エネミーズ』
- 映画時評(12)映画、あるいは不名誉であることの名誉--クエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』
- 映画時評(11)炸裂する冷たい火花が、どこでもない場所へと見る者を誘う--イエジー・スコリモフスキ監督『アンナと過ごした4日間』
- 映画時評(26)暴走する重さと長さに手動操作と暗算だけで立ち向かう男女が何とも小気味よい--トニー・スコット監督『アンストッパブル』
- インタビュー : 「画面=空間」と「つなぎ=時間」 : 映画の本質を論じて建築との接点を探る(映画と建築)(映画と建築 : スクリーンの向こうの時空間)
- 随想(第15回)言語への怖れを欠いた振る舞いの一般化は、社会の遠からぬ死を招きよせる
- 随想(第14回)映画は、高齢化社会の「老齢者」にふさわしい表象形態なのだろうか
- 随想(第11回)何が十八年前の故のない至福感を不意によみがえらせたのか
- 随想(第10回)つつしみをわきまえたあつかましさ、あるいは言葉はいかにして言葉によって表象されるか
- 映画時評(29)二十一世紀の人類へのシャブロルのシニカルな遺言を、どう受けとればよいのか--クロード・シャブロル監督『引き裂かれた女』
- 映画時評(28)魅力的な細部の芸のない羅列へと人を誘う作品だけが、映画の名にふさわしい--ウェス・アンダーソン監督『ファンタスティック Mr.FOX』
- 映画時評(30)二十世紀に向ける映画の視線は、またしても凛々しい女性の相貌を浮かび上がらせる--マルコ・ベロッキオ監督『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』
- 対談 過ぎ去った時をまた呼び戻す
- 対談 「混沌」から「透明」へ
- 映画時評(31)この「子供の映画」で「大人の映画」の呼吸を支えているのは、少年少女である--是枝裕和監督『奇跡』
- 映画時評(32)ごく普通の映画を撮るというこのさりげない野心は、きわめて貴重である--J/J/エイブラムス監督『SUPER8/スーパーエイト』
- 女優という謎
- 映画時評(33)この手放しのロマンチシズムを、何の恥じらいもなく擁護せねばならぬ--イエジー・スコリモフスキ監督『エッセンシャル・キリング』
- 映画時評(34)この映画作家の「謙虚」さの欠如は、見る者の「寛容」さの限界を超えている--テレンス・マリック監督『ツリー・オブ・ライフ』
- 映画時評(36)浮世離れしたともいえそうなこの真摯な愛と孤独の物語に、深く心をうたれた--カール・Th・ドライヤー監督『ミカエル』
- 映画時評(35)この監督の演出の繊細さは、ことによると二十一世紀にはすぎた贅沢かも知れない--ジョン・カーペンター監督『ザ・ウォード/監禁病棟』
- Signification du mouvement bercant de l'eau dans le roman de Gustave Flaubert: Madame Bovary
- 映画時評(42)作者がいつになく撮り急いでいるかに見える作品を、どう受けとめればよいのか : アレクサンドル・ソクーロフ監督『ファウスト』
- 映画時評(41)「残酷」きわまりないこの映画を、最後まで見続けることができるのだろうか : エリック・ロメール監督『三重スパイ』
- 映画時評(40)あらゆる映像作家は、その歴史的な「宿命」ともいうべきものを背負っている : スティーヴン・スピルバーグ監督『戦火の馬』