共同研究 15 Listeria Monocytogenes に対する防御免疫誘導における病原因子 listeriolysin O の重要性とその分子機構
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概要
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Listenia monocytogenes(Lm)をマウスに感染させると,Lm特異的な細胞性免疫が誘導され,マウスは強い再感染抵抗性を獲得する。この感染防御の誘導にはLm感染初期に産生されるIFN-γが重要で,感染マクロファージが産生するIL-12およびIL-18の刺激を受けたNK細胞が主にその産生を担う。一方,Lmの主要病原因子であるlisteriolysin O(LLO)欠損株をマウスに感染させた場合には,感染初期のIFN-γ産生が認められず,防御免疫も誘導されない。この結果は,LLOが防御免疫の誘導に重要な役割を果たすことを示している。そこで本研究では,Lmに対する感染防御の誘導にLLOがどのように関与し,その役割を果たしているのかを分子レベルで明らかにすることを目的として解析を行った。
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