障害児・家族の生活実態と地域生活支援:京都・障害児放課後休日実態調査から(<特集>学齢期の地域生活支援)
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概要
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本稿は、筆者らが行った京都の障害児学校や障害児学級などに通う小中高校の子どもたちの父母を対象にしたアンケート調査(京都障害児放課後休日実態調査2002年12月〜2003年5月)の報告である。本調査において、2002年4月の学校5日制完全実施による放課後生活への影響や2003年4月の実施を目前にした支援費制度の進捗状況などの実態を明らかにしながら、障害児の豊かな放課後保障についての提言をまとめようと試みた。結果、家の中で母親べったり、テレビ・ビデオづけでたまの外出も買い物かドライブ、ケアにかかる過大な費用負担、など諸問題が具体的データとして把握された。一方で、地方自治体を中心に障害児の地域生活支援の制度・サービスもモデル的に登場し、2005年4月からは国による初めての放課後支援施策「障害児タイムケア事業」も始まるという環境も生まれている。障害児・家族への放課後支援を巡っての運動と実践の課題について京都調査を素材に検討した。
著者
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