飼料用トウモロコシ中硝酸態窒素含量およびカリウム含量の幼植物での評価の可能性 (畜産センター)
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概要
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市販飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)12品種(相対熟度108-126)について圃場試験および幼植物の栽培試験を行い、それら間の硝酸態窒素(NO3-N)含量およびカリウム(K)含量の関係を調べた。圃場試験においてNO3-N含量は品種間に大きな差があった。NO3-Nはその大部分が茎に存在していた。それに対して、Kは茎に最も多く含まれているものの、葉および子実にも相当量含まれていた。圃場試験におけるNO3-N含量と幼植物の栽培試験のそれとの間の相関は低かったが、「DK789」、「NS540A」、「NS80A」および「セシリア」のNO3-N含量において、原田らの結果(Grass land Science 44 286-291)と本試験における幼植物試験との間に高い正の相関があった(r=0.816、n.s.)。本試験の結果から、幼植物によるトウモロコシ中のNO3-N含量の品種間差を評価できる可能性が示唆された。またK含量は圃場試験、幼植物試験ともその変動は少なく、評価の必要性および有効性は少ないと考えられた。
著者
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