極地域における地球磁場季節変化(b.電場と電流系)(第1回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム(Part I))
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概要
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極地域においては,地球磁場が顕著な年周変化を示す.世界各地における1957-1964年の地磁気H成分とZ成分観測値を用いて,この極地域独特の年周変化を研究し,中低緯度地域における地磁気年周変化との関連も併せて求めた.オーロラ帯以外の地域においては,地磁気年周変化の振幅・位相ともに磁気緯度に対してゆるやかに変化している.極地域の地磁気年周変化振幅には太陽活動周期との関係が見られるが,太陽黒点数よりは地磁気活動変に対して良い対応を示している.その際地磁気H成分とZ成分とでは影響の受け方がやや異なっている.また,極地域における地磁気年周変化振幅は,惑星間空間磁場の南北成分B_zに明らかに依存しており,B_zが南向きの時の方が,北向きの時に比べてより大きな年周変化振幅を示し,その傾向は地磁気Z成分よりもH成分の方により大きくあらわれる.
- 国立極地研究所の論文
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