視床ペニシリンてんかんモデルにおける焦点成熟過程と伝播様式に関する検討 : その2.短潜時体性感覚誘発電位(SSEP)と皮質誘発反応(CR)に及ぼす影響
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概要
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猫の視床後外腹側核(VPL)にPc焦点を作成し, 正中神経刺激による短潜時体性感覚誘発電位(SSEP)とVPL刺激による皮質誘発反応(CR)に及ぼす影響に関して検討した。第一体性感覚野(SI)記録でのSSEPは, 陽性波(P1)と陰性波(N1)から成り, ictalstageにおいて両側S1記録とも大脳皮質由来と考えられるN1の正常波形は消失していたが・視床由来と考えられるP1の前半部は残存していた。このことからictal stageにおいても正中神経刺激によるインパルスが視床VPLニューロンにまで到達していたのでは7まいかと推察された。SIで記録したCRは, n_1,n_2,n_3の3陰性波から成り, ictal stageにおいてn3が消失または逆転する傾向を示していたのに対し, n_1,n_2は明らかに認められており, VPL刺激によるインパルスが大脳皮質深層にまで到達していたことを示しているのではないかと考えられた。
- 1989-10-31
著者
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