小児てんかん新鮮例に対するZonisamide単剤投与時の血中濃度の検討
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概要
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15歳未満の小児てんかん新鮮例47例にZNS単剤投与し, 血中ZNS総濃度および遊離型濃度を継時的に測定し次の結果を得た。1.年齢を2歳未満, 2歳以上5歳未満, 5歳以上10歳未満, 10歳以上の4群に分け, 血中濃度/投与量比を比較すると, 10歳未満の3群は2.50±0.54,2.62±1.06,2.56±0.76と差はなかったが, 10歳以上群では3.28+0.63と有意に高かった。しかし, 各群間内での継時的変化はみられなかった。2.ZNS遊離型/総濃度比は, 上記年齢別および経過による変化はなく, 各平均値は51〜61%とほぼ一定の値を示した。3.ZNS総濃度を10以下, 10〜20,20〜30,30μg/ml以上の4群に分け, 各群間のZNS遊離型/総濃度比を年齢別に比較したが, 差はなかった。4.発作消失31例(全症例の66%)の血中ZNS総濃度の平均は9.7±5.4μg/mlであった。
- 日本てんかん学会の論文
- 1994-10-31
著者
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