現地は、傾斜が40〜45度の比較的急な海岸沿いの西向き斜面で、粘板岩を主体とする砂岩やチャートのレンズ状岩塊を狭在する中古生層である。大規模な破砕帯が斜面の背後にほぼ平行に位置するので、法面の全体が破砕された地質だ。 法面上方の斜面には不明瞭ながら落差5mの古い滑落崖が存在し、斜面自体が不安定化している兆候があった。