浅地中環境下におけるウラン系列核種の分配係数測定(Ⅰ)
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概要
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ウラン廃棄物の浅地中処分の安全評価に必要となるウラン系列核種(鉛,ラジウム,アクチニウム,トリウム,プロトアクチニウム,ウラン)の分配係数を通気層環境および帯水層環境で求めた.通気層環境としてはローム等の4種類の土と雨水の組み合わせ,帯水層環境としては砂等の3種類の土・岩石と地下水の組み合わせで,各元素の分配係数をバッチ法により測定した.通気層環境と帯水層環境での分配係数を比べると,アクチニウム以外の元素で通気層環境での分配係数が帯水層環境よりも10倍~100倍大きい値が得られた.また,土の代表的な物性値である陽イオン交換容量(CEC)および比表面積と各元素の分配係数の関係を求めた結果,鉛,ラジウム,プロトアクチニウムについては,これらの物性値と分配係数に相関がおおむね認められた.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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坂本 義昭
日本原子力研究所
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軍司 康義
原子燃料工業(株)
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佐々木 朋三
原子力環境整備促進・資金管理センター
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石井 友章
原子燃料工業株式会社東海製造所
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武部 慎一
日本原子力研究所東海研究所環境安全研究部
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小川 弘道
日本原子力研究所 燃料サイクル安全工学部処分安全研究室
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稲川 聡
原子燃料工業 事業開発部
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