鏡視下腱板修復術後の再断裂を予測するMRI所見<BR>- Geometric classificationと棘上筋 • 腱の短縮 -
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鏡視下腱板修復術(ARCR)の術前MRIにおいてDavidsonの提唱したGeometric classification(GC),及び棘上筋の短縮(MR)と棘上筋腱長(TL)が術後の修復状態を予測する因子となるかを検討した.ARCRを行った88例91肩を対象として,術前MRIにおいて,断裂の前後径と内外径からGCを4タイプに分類し,MR,TLはMeyerの方法によって計測した.術後6ヶ月のMRIでの修復状態を元に,それぞれの項目の再断裂率および再断裂に対するオッズ比とカットオフ値を算出した.結果は,GCは有意にmassive (contracted) typeの再断裂率が高く,オッズ比は6.0であった.再断裂群は修復群に比べMRが有意に長くTLが短かった.カットオフ 値はMRが36.5mm,TLが14.5mmであった.以上からGC,MR,TLは再断裂予測因子として利用できる.massive contracted type,MRが36.5mm以上, TLが14.5mm以下 の症例は注意を要する.
- 日本肩関節学会の論文
著者
関連論文
- ホームエクササイズによる前十字靭帯再建術後のリハビリテーション
- 腱採取後の半腱様筋・薄筋の膝屈筋としての働き : MRI T2緩和時間による評価
- 肘関節骨軟骨障害の病態診断における再構成CTの有用性
- 肘関節骨軟骨障害の病態診断における再構成CTの有用性の検討
- 腰椎棘突起切除の椎間関節への影響に関して : 従来型筋剥離と筋肉温存型腰椎椎弓間除圧術の比較検討
- 肘頭部骨軟骨障害に対する鏡視下処置
- 骨盤後傾例の自然経過 : 股関節症性変化の発生について
- RA肩への人工肩関節置換術の適応と方法に関して
- 22mm径ジルコニア骨頭を使用したTHRの短期成績
- 変形性股関節に対する Chiari 骨盤骨切り術の長期成績
- Proximal femur prosthesis を使用した THR の20年以上経過観察中の2例
- セメント使用ステムを用いた人工股関節再置換術の方法と成績
- 大転子切離法による寛骨臼回転骨切り術の検討
- Revision THR における impacted bone graft とF-Sカップサポーターを使用した寛骨臼再建法と成績
- RA に対する人工肩関節置換術
- 22mm アルミナ・セラミック骨頭ボールを使用した THR の短期成績
- 1 手術チームによる両側同時人工膝関節置換術の方法
- 高位脱臼性股関節症への人工関節置換術における大転子接合術について
- セメント使用 revision THR における寛骨臼側の検討
- 寛骨臼回転骨切り(RAO)術後3年以上経過例の股関節外転筋力及び下肢骨密度, 筋肉重量について
- Cemented THRにおけるX線学的弛みの検討 : 臼蓋側と大腿骨側の対比
- 進行期股関節症における Chiari 骨盤骨切り術の検討
- 寛骨臼回転骨切り(RAO)術後3年以上経過例の股関節外転筋力について
- 片側寛骨臼回転骨切り術後1年以上経過例における股関節外転筋力と下肢平均骨密度、股関節周囲筋肉重量との相関
- 成人後大腿骨頭すべり症を発症した下垂体機能低下症の2例
- 慢性関節リウマチにおけるカテプシンBとトロンビンの関与
- III-N-127 徳島県における大腿骨頸部骨折の現状
- 大腿・下腿骨折術後のMRSA骨髄炎難治例に対しハイドロキシアパタイトブロック充填法を行った1例
- 反復性肩関節前方脱臼における関節窩骨病変
- 外傷性両側同時前方肩関節脱臼の1例
- 当科における cemented TKR 5年以上経過例の成績
- 骨端線損傷後の成長障害に対する成長軟骨板移植,および線維芽細胞増殖因子(bFGF)局所投与の効果
- 骨盤,大腿骨 double osteotomy に対する Dall-miles cable grip system の応用
- Cemented femoral component (5年以上経過例) のX線学的検討
- 骨盤後傾が発症要因と考えられる変形性股関節症
- 進行期変形性股関節症に対するChiari骨盤骨切りと大腿骨骨切り併用手術例の検討
- Cemented femoral componentにおけるセメントガン及びセメントプラグの有用性について
- 人工股関節全置換術におけるHDPソケットの摩耗度の検討 : 22mm径金属骨頭と28mm径アルミナ骨頭の対比
- 腰椎棘突起縦割還納式後方除圧術の棘突起癒合と術後合併症に関して
- 投球動作の上腕骨の成長に及ぼす影響について : 第二報 : 上腕骨近位骨端線障害との関連
- 神経麻痺症状を呈した脊髄硬膜外血腫5症例
- 3-P2-52 前十字靱帯二重束再建術後早期の筋力と可動域の回復に関する前向き研究(骨関節疾患・関節形成術1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 椎体および硬膜外腔に発生した悪性リンパ腫の3例 : 診断と治療に関して
- 外側円板状メニスクスを有する若年者の内側半月板内輝度変化
- ホームエクササイズによる前十字靱帯再建術後のリハビリテーション
- 発育期スポーツ障害の予防
- 成長期スポーツ選手の骨端障害予防・検診システム確立のために
- 高校生球児の障害の実態
- 高校球児の肘,肩関節障害の実態
- 成長期膝離断性骨軟骨炎のMRI像の検討
- 腱採取後の半腱様筋・薄筋の膝屈筋としての働き : MRI T2緩和時間による評価
- 棘上筋にとって最も有効な訓練は何か
- 半月板縫合術の適応に関する術前MRIの診断的価値
- 膝前十字靭帯損傷が下肢骨密度、軟部組織量、筋力に及ぼす影響 : 二重エネルギーX線吸収法の応用
- 発育期膝半月板MRI像における高信号像の検討
- 成長期離断性骨軟骨炎の臨床像の検討
- 高校生球児の障害の実態
- 発育期膝半月板MRI像における高信号像の検討
- 腰椎棘突起縦割還納式椎弓切除術の棘突起癒合と臨床成績
- 上腕骨近位部骨折用 locking plate を応用した高度粉砕脛骨遠位部骨折の治療経験
- 二重束前十字靭帯再建術における経骨孔法と経ポータル法による骨孔角度の評価
- 二重束ACL再建術の大腿骨孔に関する無作為前向き研究 : 経骨孔法と経ポータル法の比較
- 金属 anchor を使用した鏡視下 Bankart 修復術後に関節窩骨折を発症した2例
- 解剖学的一重束前ACL再建術における大腿骨孔位置に関する経骨孔法と経ポータル法の比較
- CTによる20歳以下の肩峰形態の検討,特に前外側部下面に関して
- 20 歳以下の肩甲骨二次骨化核に対する CT 画像評価
- Bare spotを指標とした肩甲骨関節窩骨欠損評価法の妥当性
- Does the Frequency of Passive Motion Exercises during the Early Period after Arthroscopic Rotator Cuff Repair Affect the Range of Motion at 3 Months Postoperatively?
- 解剖学的一重束前十字靭帯再建術後の再建靭帯の傾きと開口部での曲げ角度 : 経骨孔法と経ポータル法の比較
- 後十字靭帯再建術後の骨孔開口部における再建靭帯の曲げ角度と靭帯に加わる力
- 鏡視下腱板修復術後の再断裂を予測するMRI所見- Geometric classificationと棘上筋 • 腱の短縮 -