硬膜外カテーテル抜去困難時に3D-CTが有効だった1例
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概要
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硬膜外麻酔のまれな合併症にカテーテルの抜去困難がある.抜去困難時に無理に引き抜くと,カテーテルが切断し,体内に遺残する可能性がある.今回硬膜外カテーテル抜去困難症例を経験した.術後さまざまな体位でカテーテルの抜去を試みたが,抜去できなかった.CTを撮影し,3次元画像を構築したところ,カテーテルの固定部位として,右椎間関節が考えられた.固定を解除するために,左方向へ引きながら抜去したところ,カテーテルを切断することなく抜去できた.硬膜外カテーテル抜去困難例において,3D-CTによるカテーテル走行の確認がカテーテル抜去の助けとなった.
- 日本臨床麻酔学会の論文
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