ジェネリックスキルにつながるビジネス英語の新しい試み
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概要
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現代社会においては,グローバル化社会に対応できる人材が求められ,大学教育においても,そうした人材の育成が急務となっている.単に英語が話せるというだけでは不十分で,その上に困難な状況や,常に変化する状況に柔軟に対応できる能力,「ジェネリックスキル」が求められる.ジェネリックスキルとは,まず状況を客観的に冷静に判断・分析し,周囲の人と適切なコミュニケーションを図り,先を読んで問題を解決する能力である.しかしながら,現在のビジネス英語のテキストの多くは,英語表現の習得を意図したものであり,問題解決には対応していない.本研究では 1) 思考力,状況判断能力を鍛える,2) 自己発信能力を鍛える,3) 英語の基礎力を鍛える という3つの目的を達成するような英語のテキストとして,多様な視覚情報を与え,それを整理・分析し,英語で言語化する練習をさせるテキストの開発を行った.学生はこれにより多種多様な状況把握とそれを分析して適切に英語で処理するという,実社会で求められると考えられる能力を教室の場でトレーニングすることができると考えられる.
- Institute of Human Culture Studies, Otsuma Women's Universityの論文
著者
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