塩酸ベフノロール点眼液による接触皮膚炎
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概要
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最近開発された緑内障治療用点眼液,塩酸ベフノロール含有点眼液による接触皮膚炎の4例を経験した.構成成分のパッチテストで4例とも,主剤の塩酸ベフノロールで陽性反応がみられた.その反応は48時間よりも72時間後に強く,使用濃度の10分の1まで陽性に出た症例もあった.正常人でのパッチテストでは,これらはすべて陰性であった.また各症例とも,1ヵ月~9ヵ月の長期使用を経たのち皮膚炎が発症したことなどから,遅延型アレルギー性接触皮膚炎と診断した.しかし,いずれの症例も,発症後に長期間,同じ点眼液を続けていたことから考えると,塩酸ベフノロールの抗原性は強いものではないようだ.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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