真皮乳頭部のColloid body -組織学的・走査電顕的研究-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
真皮乳頭層~真皮上層に存在する colloid body を走査電顕で観察し,以下の所見を得た. 1)小型の colloid body は直径 3μm でほぼ球形であり,割断面に小さな小陥凹か存在している.これらは恐らく細胞内小器官の脱落した跡と思われる. 2)大型の colloid body は長径 20μmx 短径9μm に達し,細長い形になる.そして割断面に舟形あるいは線状の深い陥凹があり小型の colloid body が癒合して大型化されるに際し生じたのかもしれない. 3) colloid body の近くには fibroblast の突起が延びており,また割断面に collagen fiber が認められる. colloidbody の大型化にはfibroblast が何らかの役割を演じているのではないかと思われる. 4) colloidbody の fine filament はゆるやかな曲線を描いて交錯している.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
関連論文
- ガスクロマトグラフィによる膿尿中脂酸の分析
- ステロイド皮膚炎の治療
- タイトル無し
- 外用コルチコステロイド療法における全身的影響について -特にbetamethasone 17, 21-dipropIonate外用時における-
- 真皮乳頭部のColloid body -組織学的・走査電顕的研究-