真皮の浸潤細胞における増殖関連蛋白の発現―腫瘍性増殖と反応性浸潤との比較―
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概要
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皮膚T細胞リンパ腫,成人T細胞白血病・リンパ腫,扁平上皮癌などの腫瘍性増殖性疾患と,尋常性乾癬,慢性湿疹などの良性疾患で反応性細胞浸潤が多く見られる組織において,増殖関連蛋白であるDAKO-PC(proliferating cell,Ki-67),DNA polymerase-a,transferrin receptor(OKT9,CD71)の発現を,免疫組織化学的に比較検討した.増殖関連蛋白は3種とも,リンパ球増殖性疾患(皮膚T細胞リンパ腫,成人T細胞白血病・リンパ腫)において,良性疾患の反応性浸潤細胞に比べて発現率が高く,また組織学的悪性度が増すにつれて発現率がより高くなる傾向が見られた.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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