外転神経麻痺で発症した悪性黒色腫による髄膜癌腫症の1例
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概要
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症例は39歳の男性である.腰部痛が先行し,複視で発症した.激しい頭痛,嘔気嘔吐が出現し,血清髄液をみとめたが,くも膜下出血は否定的であった.髄液細胞数,蛋白の著明な上昇から髄膜炎と診断した.頭部MRIにて左上顎洞に占拠性病変と,脳神経,髄膜,馬尾などに造影効果をみとめた.左上顎洞生検,髄液細胞診より悪性黒色腫の病理診断をえた.副鼻腔の悪性黒色腫はきわめてまれであるが,髄膜癌腫症の原因となることがある.
- 日本神経学会の論文
著者
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藤本 康子
大津赤十字病院 耳鼻咽喉科
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白瀬 智之
大津赤十字病院 産婦人科
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村上 学
大津赤十字病院血液免疫内科
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三枝 隆博
大津赤十字病院神経内科
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松井 大
大津赤十字病院神経内科
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藤本 康子
大津赤十字病院耳鼻咽喉科
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中奥 由里子
大津赤十字病院神経内科
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今峰 倫平
大津赤十字病院放射線科
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