進行性の四肢脱力，呼吸不全を呈した抗ミエリン関連糖蛋白抗体関連脱髄性ニューロパチーの1例
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概要
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症例は79歳の男性である．緩徐進行性の両手握力低下を主訴に当科を受診した．左側優位の上肢脱力，腱反射低下を呈し，表在感覚，深部感覚は正常であった．神経伝導検査で感覚運動神経の脱髄が示唆され，腓腹神経生検で髄鞘周期間線の開大，髄鞘のinfoldingがみとめられた．IgM-κ型M蛋白血症，抗myelin-associated glycoprotein（MAG）抗体がみとめられ，抗MAG抗体関連脱髄性ニューロパチー（MAG-N）と診断した．発症から3年後に四肢脱力，呼吸障害を呈した．MAG-Nは感覚優位の障害を特徴とする疾患であるが，本症例では運動障害が主症状であった．
- 日本神経学会の論文
著者
-
岡 伸幸
国立病院機構南京都病院リハビリテーション科
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吉岡 亮
国立病院機構舞鶴医療センター臨床研究部
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結城 奈津子
国立病院機構舞鶴医療センター神経内科
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岡 伸幸
国立病院機構南京都病院神経内科
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堀尾 玲子
国立病院機構舞鶴医療センター神経内科
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大道 卓摩
国立病院機構舞鶴医療センター神経内科
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安田 怜
国立病院機構舞鶴医療センター神経内科
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