急性疾患治療後の高齢者における生活リズムと栄養状態の関連性の検討
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概要
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【目的】急性疾患治療後の高齢者における生活リズム障害の栄養状態に与える影響を明らかにする。【対象及び方法】対象は、急性疾患治療後にリハビリテーション病棟に転入した高齢者21名であり、転入時に生活リズム障害を認めた例と認めなかった例において栄養状態を比較した。また、生活リズム障害を認めた例においては、経過中の生活リズム障害の改善の有無と栄養状態の変動についても検討を行った。【結果】生活リズム障害あり群 (n=13) は、なし群 (n=8) に比較して、血清総蛋白 (TP) 値、血清アルブミン (Alb) 値が有意に低値であった。生活リズム障害が改善した2名は、血清 TP値、血清Alb値の上昇が観察されたが、生活リズム障害が消失しなかった3名は、血清 TP値、血清 Alb値の上昇は観察されなかった。【結論】急性疾患治療後に生活リズム障害を有する高齢者では栄養状態が悪化している可能性が高く、急性期治療中の高齢者においてはより詳細な栄養アセスメントや栄養に関するサポートを行う必要がある。
- 日本静脈経腸栄養学会の論文
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