沸騰に及ぼす加熱面性状に関する研究
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概要
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沸騰現象の解明、沸騰熱伝達の理解にとってもっとも重要なキーポイントは加熱面の物理化学的特性を明確に定義し、それに基づいて現象を整理することにある。本研究では、表面の粗さと形状、濡れ性が表面性状を特色付けるとの考えから、研究の第一歩として粗さと濡れ性を変化させ沸騰伝熱特性の変化を調べている。粗さはサンドペーパーを加熱面(銅製円柱面)に転写させることにより変化させ、濡れ性は表面の酸化度を調整するLiaw-Dhirのほうほうを採用している。この両者の影響は既にBerensonとLiaw-Dhirによって調べられているものであるが、両者の影響は別々に行われ、同一実験系で行われていない。本研究の目指す目標は、同一粗さであるが形状の違う加熱面の幾何学測度としてフラクタル次元を採用することの妥当性の検討にあるが、本研究はその第一歩として位置付けられるものである。
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社団法人 日本伝熱学会 | 論文
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