ループヒートパイプ(LHP)設計ツールの開発
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概要
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ループヒートパイプ(LHP:Loop Heat Pipe)は、ヒートパイプと同様にウィックの気液界面の圧力差を流体還流の駆動力としたポンプである。ヒートパイプと比べると蒸気、液の流れが同一方向でありウィック装着部分が蒸発器のみと短いため、流体が流れる際の圧力損失が少なく大量・長距離の熱輸送が可能である。また、熱輸送距離の変化に対しては配管の長さやレイアウトを変えることで対応可能である。さらに駆動のための動力を必要としないため、環境配慮の点で優れている。そのため機械産業においてパソコン、サーバー、液晶テレビ等に広く利用できる利点がある。しかし、ループヒートパイプを利用するための設計・解析方法の整備は進んでおらず、実験結果との対比も十分でない状態である。本報告においては、ループヒートパイプの伝熱理論の構築と、この理論を応用したループヒートパイプ設計ツールの開発結果について報告する。
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社団法人 日本伝熱学会 | 論文
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