大切断術後のリハビリテーションと義足作製による日常生活動作改善をめざして
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概要
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重症下肢虚血肢の治療は,近年さまざまな方法により,救肢の取り組みが行われているが,やむをえずに下腿切断・大腿切断術を受けざるを得ない患者がいる.当院における,透析患者での術後義足作製やリハビリテーションによる日常生活への復帰について検討した.下肢切断患者に,義足足部にエネルギー蓄積型カーボンタイプを用いることで,義足装着直後より早期に安定した歩行能力が得られ,階段歩行が可能となっていた.また,両側の大切断となった患者でも,早期より適切なリハビリテーションを行うことにより,たとえ手が不自由でも軽介助で車いす移乗は可能であった.下肢切断後にも,適切なリハビリや装具を作製することにより,日常生活動作の自立を目指すべきである.
- Japanese Society of Limb Salvage and Podiatric Medicineの論文
Japanese Society of Limb Salvage and Podiatric Medicine | 論文
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