Total Contact Cast を応用した術後早期リハビリの取り組み
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概要
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要旨:下肢の難治性創傷は糖尿病を基礎疾患とすることが多く,透析歴が長期の場合はしばしば下肢虚血を合併しており,この場合は創傷治療に先立って血行再建を行う必要があるため更に長期の治療期間が必要である.この間,疼痛により活動性が低下することに加えて,創部の保護や関節可動域の制限が必要であるため,主にベッド上安静での療養となる.この安静期間は特に高齢者において廃用症候群や認知症を引き起こす原因となり,創傷が治癒したにもかかわらず,自立歩行ができなくなる原因となる.今回我々はTotal Contact Cast の手法を応用して,創部を免荷しながら術後早期からのリハビリに取り組み,歩行機能回復,認知症の進行予防と入院期間の短縮が得られたので報告する.
- Japanese Society of Limb Salvage and Podiatric Medicineの論文
Japanese Society of Limb Salvage and Podiatric Medicine | 論文
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